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課題図書 [生活]

今、私には来月訪れるThanks Giving Dayまでに読まねばならぬ課題図書がある。

課題図書になったいきさつは次の通り。
昨年のクリスマス、我々はしもやん上司宅でたらふくご馳走になった。
そこには、しもやんの同僚でイラン人でマレーシア出身の女性、Mさんも同じく招待されていた。
きっとクレオパトラはこんな顔だったのでは?と思わせるほどの美女で、しかも化学を勉強している才女でもある。
日本で言えば滝川クリステル?
同じCREATUREとは思えなかったよ。

その彼女が今年の2月に「これ面白かったから」と"The Serpent's Tale"というタイトルの本をくれた。
私は嬉しさのあまり「ありがとう!感想書いて送るわ〜」と調子の良いメールを送った。
「よーし、読むぞぉ」と息巻いたものの、プロローグ1ページ目で挫折。
久しぶりに「何がどうなっているのかさっぱりわからない」状況に陥った[犬][たらーっ(汗)]

それから7ヶ月。。。
なんとかプロローグ5ページ分は読んだが、全く面白さがわからない。<-あたりまえ。
睡眠導入剤としては絶大な効果を発揮していた[眠い(睡眠)]

しかし9月に入り、来月のThanks Giving Dayには、もしかしたらまた上司の家に招待されて、Mさんと再会するかもしれない。
その日までには読み終わらないと、さすがに失礼。
ということで1日1チャプターを目指して、辞書を片手に読み始めたのだ。

時代背景は中世ヨーロッパ、ヘンリー2世がブイブイ言わしているプランタジネット朝。
修道女、聖油入れ、火かき棒、司祭、管区・・・

って、1パラグラフに2、3個は知らない単語が登場する[どんっ(衝撃)]
司祭と主教と修道院長の力関係など、中世のキリスト教や歴史の基本知識がある前提で話が進む。
そしてチャプター1「出産シーン」。
自慢じゃないが、そのシーンに何人いるのかすらわからなかった。
再び挫折しそうになったよ。[もうやだ~(悲しい顔)]
映画化されてないか日本語の要訳がないか調べたけど、幸か不幸か見つからない。

諦めて、紙に誰がどういう人なのか書いて整理したり、子供向けの中世ヨーロッパ史を並行して読んだり、ヘンリー2世について調べたりしているうちに、ようやくどういう時代を舞台に話が展開しているのかがわかってきた。
わかってきたと同時に、高校で世界史をまじめに勉強しなかったことを悔やみ、そして、この本がシリーズものの3作目だということも知った[ふらふら]
ハリーポッター「アズカバンの囚人」から読み始めるようなもんだ。。。

それでも辛抱して何回も辞書を引いて、わからない部分を何度も読み直すと意味が分かるのが不思議だ。
もう暗号解きかパズルみたいな感覚だ。
チャプター3に突入すると事件も起こり、やーーーっと面白さがわかってきた。
さすが才女が薦める知的ミステリー。
ていうかムスリム&ノンネイティブのMさんは、この内容をなんなく理解したのだろうか?
もしかして本当に凄い才女なのかもしれない。

相変わらずWaltという人を犬だと勘違いして読み進み「Waltが短剣の血をコートで拭い・・・」というところで犬じゃなかったのか!」と気がつき、また2ページ戻って読み返したりしているけど。

この物語を読み終えるころには、少しは語彙も増えているだろうか??
読解力もついているだろうか?
そう願わずにはいられない。
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コメント 11

同期@推理小説好き

The Serpent's Tale で調べてみると、やはりまだ翻訳されてないみたいだね。

ただ、アリアナ・フランクリンで調べてみると
「エルサレムから来た悪魔(創元推理文庫/上・下)」がヒットしました。

あ、これは読んだ事ありますわ。
何となく続くような終わり方でしたけど、もしやこれの続き物かな?

しかし、三部作の三作目をいきなり貸すってどうかと思うけど(笑)

P.S.
 × アズバカン 
 〇 アズカバン Azkaban
by 同期@推理小説好き (2010-09-17 14:04) 

同期@推理小説好き

※コメント消えちゃった?ので再度。

The Serpent's Taleで調べてみるとやはり洋書しか出てきませんでしたね。
ただ、アリアナ・フランクリンで調べると、創元推理文庫の「エルサレムから来た悪魔」が
ヒットしました。これは読んだことがあります。終わり方も続く感じだったので、もしや
これの続き物かな?
 
<エルサレムから来た悪魔/Amazonより抜粋>
ケンブリッジの町への帰途にある巡礼一行。修道士や修道女、十字軍の騎士たちなどからなる
面々の中に、恐るべき連続殺人者はいた。町で繰り返されてきた凶行は、イングランド王国を
揺るがす事態にまで発展している。国王ヘンリー二世がシチリアから招聘した、優秀な調査官
シモンと、検死の術を修めた若き女医アデリアは、事件を解決できるのか。
CWA最優秀歴史ミステリ賞受賞作。
 
追伸
 × アズバカン  〇 アズカバン
by 同期@推理小説好き (2010-09-17 14:19) 

でぶねこ

かなり苦戦しているようですね(^-^;
それでも辞書を片手に読み進めるなんてすごいですね!
私なら間違いなく1ページ目で即死ですね(・"・;) ウッ
waltが犬ではないと気づいてよかったですねヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
この件は大爆笑しちゃいましたよ!
by でぶねこ (2010-09-17 15:11) 

ぴーさん

同期@推理小説好き さん
コメント残ってたけど、たまに不具合があるようです。
お手数おかけしました。

アズカバンを訂正しておきました、ありがとう!
「エルサレムから来た悪魔」の続き物です!
アデリアが主人公です。
ヘンリー2世調べてたら「修道士カドフェル」という同時代を舞台にしたミステリー(DVD)があることを知りました。
図書館にあったので並行して見ているけど、雰囲気はわかるし調べた単語が出まくりなので良い参考資料になっていまーす!
by ぴーさん (2010-09-18 00:04) 

ぴーさん

でぶねこさん
苦戦も苦戦、30分経っても同じページ読んでいることがありますから(苦笑)
1日チャプター1なんて到底無理です。
英語の基本ですがshe, he, itが何を指しているかで、わからなくなってしまうことが良くあります。曖昧に読み進めるから、とんでもない誤解をしてしまうみたい。
気づいたことは、単語以上に読解力に問題が・・・ありそう(涙)
by ぴーさん (2010-09-18 00:19) 

同期@推理小説好き

カドフェルに目をつけるとはさすが。
全巻邦訳されてますよ、お勧めです。時代はちょい前(モード女帝)かな。
 
時代と場所は若干違いますが、ピーター・トレメイン著の
「修道女フィデルマ」シリーズも、これは特にお勧めです。
もちろん邦訳されています。(全巻ではない)
 
いずれにせよ、中世ミステリィは日本でも地味に人気がある分野です。
世界史というか、中世ヨーロッパ史は、実に面白いものですよ。。。
by 同期@推理小説好き (2010-09-18 11:58) 

ぴーさん

同期@推理小説好き さん
「修道女フィデルマ」、図書館で探してみます。
これまで中世ヨーロッパ史は全く興味がなかったですが、これを機に興味が広がりました。
今となってはMさんに感謝です。

カドフェルは日本で放映されていないのでしょうか?
細部にこだわって作っておりとても面白いですよー。
by ぴーさん (2010-09-18 12:56) 

rabbitnose

ものすごい課題…。でも、いい機会になっているみたいですね。うらやましい。
私も来月中旬からイタリア&ブラジルに縁あって3週間ほど行く事になり、語学を勉強しようと図書館に行ったのですが…。あはははは~。全然手付かず…はぁ~。
始める&続けるって難しですね。
by rabbitnose (2010-09-19 12:20) 

ぴーさん

rabbitnoseさん
私もよっぽど興味がある内容か、強制力が働かないと洋書は読まないです。。
あぁスラスラ読めるようになりたい。
ところでイタリア&ブラジルにいくんですか?!いいなーー!
言葉が通じると旅もさらに楽しくなりますね。
旅行記を拝見するのを楽しみにしています♪
by ぴーさん (2010-09-20 03:19) 

同期@推理小説好き

カドフェルは日本で放映されていました。

ただ、私は原作ファンなので。。。食わず嫌いな感じでしょうか。
評判は良かったようですよ。

中世/修道士モノで言うと、今のところウンベルト・エーコの「薔薇の名前」が
一番面白かったです。原作はかなり分厚いので、未視聴なら映画お勧めです。

by 同期@推理小説好き (2010-09-21 12:53) 

ぴーさん

同期@推理小説好き さん
カドフェル、よいですよ。はまってます。
「薔薇の名前」あれは不朽の名作ですね。。。
大学の授業で説明付きで映画を見たおかげで、内容がよくわかりました。
あまりに面白かったので次作「フーコの振り子」(本)を買いましたが、全くわかりませんでした。
by ぴーさん (2010-09-21 14:21) 

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