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尾瀬 至仏山 [スキー]

G.W.後半はしもやんの実家へ帰省。
毎日ご馳走づくし。
帰国してから一番ゆっくり過ごした休みだったかも。

そんな中、1日だけ運動をした。
今シーズン、最初で最後の山スキー。

鳩待峠からスタート。
天気予報では晴れということだったが、生憎ガスの中進むことになった。

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至仏山の頂上は人でいっぱい。
ハイカーとスキーヤーは4:1くらいの割合。

こんなガスなので、ソロの人は登ったルートを引き返す人が多いようだった。
我々も引き返そうかと思ったが渋滞にハマるんだったらと山ノ鼻に下ることに。

地図とコンパスを頼りに慎重に滑る。
なんと100mほど下ったところで視界が開けた!

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雪のコンディションも悪くないし、距離は長くとれるし最高〜!

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2011スキーシーズン終了 [スキー]

5月21日〜23日は3連休。
どこか遠くへ行こうか迷ったが、この連休でSunshine Villageが閉まるのでスキーに行くことにした。
今の時期は山にはまだ雪が残っているので、ハイキングにも微妙な時期である。
おまけに天気も良くなさそう。

月曜日の朝起きると、カルガリーは土砂降りで朝からめげる。
しかし予報通り、バンフに向かうにつれ雲の合間から青空が見え始めた。

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<ハイウェイから見たカスケード山>


今年は例年にない大雪だったということで、この時期も全リフトが運営中!
午後気温が上がるとブレーキがかかる雪になるが、午前中はこの時期にしてはかなり良いコンディションだった。
一部の上級者向けコースを除くほとんどのコースがまだ十分滑走できた。
今シーズン初のコブ斜面で何本か遊ぶ。

午後にはヴィレッジの前で毎年恒例の”Slush Cup”が始まったので、スタート付近で少し観戦してきた。

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スタート付近は意外と静かだ[犬]

金髪のかつらを被りピンクのスカートを履いたおっさんの顔には笑顔がない。
中にはボードの板にスキーのビンディングを取り付けて工夫している出場者もいる。
「今年こそー!!」という意気込みで、このイベントに賭けている人がいるのかもしれない。

↓このビキニの女の子はノルディカのドーベルマンを履いて出場(笑)


なんとこの何人か後の出場者がプールを渡りきったらしい。
見逃したけど、大歓声が上がっていた。

「今シーズンも大きな怪我せずに終えることができて良かったねー」
(ここ数年は上手になったかどうかより、怪我をしなかったかどうかが重要だ)
と帰りのゴンドラの中で話していたら、なんと滝の近くにマウンテンゴートがいるのを見つけた。
こんなところにも現れるんだなぁ。

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愛しのAssiniboine 最終日 [スキー]

夜は9時には寝てしまうけど、朝6時に起きるのが辛い。
それくらい体が疲れている。

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<尾西の白飯で作ったカレーピラフ>


8時半にテントを撤収し、覚悟を決めてアップダウンの連続であるBryant Creekをトレイルヘッドに向かって進む。

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途中、漕がずに進める下りがあると、本当に嬉しい。
昨晩の処置にも関わらず、足はすぐに痛くなる。

トレイル上には、犬の足跡が残っていた。
これはきっとJakeの足跡だろう。
彼の足跡に「がんばれ、がんばれ」と励まされた。

3時間かかって8km進み、最後の食事をとった。

ここから150mのアップが2km続き、その先はクロカンコースを4km進む。
登りも辛いが、下りは足の指先がブーツにあたるのでとにかく痛い。
1歩踏み出すごとに激痛が走り、最後の方はビンディングすらはめられなくなった。

途中、つぼ足のハイカーに出会う。
彼らの方が我々より速い。
ワタクシ、スキーを履いている意味があるんでしょうか?

さらにデカザックを背負ったスキーヤーカップルが、猛スピードで迫ってきた。
一歩蹴り出す度に、ぐーんと距離を稼いでいる。
スキー歩行は本来そうあるべきなのに、私はパタパタと一歩ごとに進むだけである。

スキーヤー「昨晩はどこに泊まったの?」
私    「Bryant CreekのMcBrienキャンプ場」
スキーヤー「Assiniboineへ行ったのか?」

最後の質問をする時は必ず、彼らの声のトーンは上がる。
水とチョコをくれたWadenもそうだった。
それだけAssiniboineというのは、誰にとっても憧れの山なのだ。

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あと2km、しもやんに「休む?」と聞かれるが、休んでしまうと歩き出しが辛いので我慢した。

2時半、予定通りトレイルヘッドにたどり着くことができた。
急いでスキー、ブーツを脱いで、靴に履き替えたものの普通に歩くことができなかった。

このスキーツーリングの余韻に浸れるのは、この痛みが消えてからだろう。

***
家に帰ってみると、左足の親指の爪が死んでいた。
両足のかかと、くるぶし、小指、足の裏は靴擦れで赤く腫れていた。
どおりで痛い訳だ・・・

靴擦れは翌日に痛みが薄れたが、親指の爪は立っているだけで痛い。
いつランを再開できるかなぁ。

Assiniboine Lodgeまでたどり着けなかったのは残念だけど、まぁそれはそれで仕方ない。
この4日間、天気に恵まれたことは幸いだった。

この先、機会があるかわからないけれど、できればもう一度冬に訪れたい。
もしその時おばあさんになってたら、ヘリで入ってLodgeに泊まるとしよう。
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愛しのAssiniboine 3日目 [スキー]

夜中に起きて星空を見ようと思ったが、疲れてとても起き上がれず。
明け方4時に外を見たしもやんによると、月の光が雪に反射し、あたりが見えるくらい明るくて、星が見える状態ではなかったそうだ。
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<Assiniboineの朝焼け>


6時に起床して、朝食はBackcountry Pantryの照り焼きチキンライス。
味はまぁまぁ。
麺類やパンに比べ、御飯は腹持ちが良い。

今日の予定は、午前中に目の前でAssiniboineの全貌を遮っている丘を越えることだった。
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ところがやっぱりルートがわからない。
「こっちだろう」と登っては崖に行く手を阻まる。
たかだか30mくらいの丘なのに、ルートがわからないなんて。
2度挑戦したものの後の予定を考慮して諦めた。

あぁここまで来たのに、全体を見ることができないのかぁ。
泣きが入る。

帰りはひたすら自分達の通った後を戻るだけ。
苦労した2つ目のBandもあっさりと通過した。

行きに見上げた時はどこもルートのように見えたけど、帰りはなんとなく「こっちだ」というのがわかり、効率よく下ることができた。

お昼は、日本から持ってきてもらった棒ラーメンを、絶景を見ながら食べる。
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準備をしていると、近くの山で雪崩が連続して起きている音がした。

途中、しもやんが橋に積もった雪を踏み抜き、体勢を崩した拍子にエッジで指を切るというアクシデントがあったが、それだけで済んで本当に良かった。

Meadowからは、ひたすら平らな場所を4km進むだけ。
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行きは順調だったこのMeadowだが、足が痛くて進めない。
私の足は親指から小指、足の平、踵と靴擦れをおこし、痛い所がないくらい。
スキーを履いているのにも関わらず、GPSで「時速2km」と表示されると悲しくなる。

やがて遠くにWarden小屋が見え始めた。
そこからテント場まで100m。

午後5時にようやく到着。

水を作るには燃料も時間も必要なので、この3日間、ゴクゴクと思いっきり水を飲むことができなかった。
1日を残し、燃料も十分余りそうだったので、ここぞとばかり量も砂糖もたっぷりのミルクティーを作ったら非常に美味しかった。

夕飯は、たらこスパゲティ(日本のレトルトは美味しいねぇ)。
「もう要りません」というくらい、大量に茹でた。

明日はトレイルヘッドまで14.3kmの長丁場。
それに耐えられるよう傷だらけの足にテーピングやら絆創膏を張りまくったが、きっと辛い辛い1日になるだろう。
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愛しのAssiniboine 2日目 [スキー]

朝6時に起きると、テントの内側に霜がびっしりと付いていた。
外の気温はマイナス13度、テントの中はマイナス2度。
寝袋はNanga Swellbag 630DXとPuromonte EL150を2重にして、スキーパンツとソフトシェルを着て寝たら、寒いどころか寝汗をかいた。
テントの霜に振れたNangaは、ベタベタしている。
凍結防止のために一緒に寝たナルゲンボトルの水、卵は無事だ。

朝食は"Fork in the Trail"というバックパッカー向け料理本の中から、”ブルーベリーオレンジケーキ”とやらを作ることにした。
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美味しいけど「ゴミが出る、手間がかかる、満腹感が今ひとつ」等の理由から、朝食には向かないかも。

本日は約4kmのMeadow(湿地帯)を歩き、Passを通ってAssiniboineの麓にあるキャンプ場に泊まる予定。
MacBrienキャンプ場を8時に出発。
日中の日差しで緩んだ雪が、夜の寒さで固くしまり、非常に滑りづらい。
100m進んだところで、黒のボーダーコリーが「わんわん」と尻尾を振り元気よく近寄ってきた。
Meadowに脇にひっそりたたずむWarden(公園管理人)小屋から、飼い主の女性が顔を出していた。
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挨拶をすると、
「水はある?無かったらあげるわよー」と言ってくれた。
水が貴重なのは小屋泊まりでも同じなので、もらって良い物か躊躇したが好意に甘えることに。

8畳くらいの小屋にはテーブル、作り付けのベッド、キッチンという非常にシンプルな作り。
そして薪ストーブのおかげで中はホカホカだった。
もう一人女性と一緒にクロカン板で昨晩この小屋に到着したそうで、二泊するとのこと。
昨晩、女性の声が聞こえた気がしたのは気のせいではなかったのだ。
ナルゲンに水を注いでもらうと、
「Happy Easter!」といって、LINDORの卵型チョコレートをくれた。<-美味しかった〜!
ふと小屋の窓から外を覗くと、なんとAssiniboineの頭がひょっこり見える。
昨晩泊まったキャンプ場は見晴らしゼロだというのに、Waden小屋は良い場所を陣取っている・・・

犬の名前はJake。
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Wadenにお礼を告げて我々が出発すると、Jakeはしばらく後を着いてきた。
ひたすら広いMeadowを自分の庭のように駆け回っていた。

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<キャンプ場のトイレ>


平らなMeadowを抜けるとPassまでは300mの高度を上げる。
登りに備え、お昼にした。

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<塩バターコーンラーメン餅入り!>


Chic Scottの本によると、谷の左側を通り、1つ目のBandはColの左から、その後に現れる2つ目のBandは右側から抜けるらしい。

しかし主要な分岐にサインがあるのみで、夏のルートも雪で覆われて不鮮明。
唯一、雪にうっすら馬の足跡のようなものがあったので、それを目安に進む。※1
あれが本当に馬の足跡だったのかはわからない。
けど行く先々で現れ、目印になったのは確かだ。

一度急な所を登っては行き詰まり、下ってルートを探して・・・を繰り返す。

急な場所を登ったとしても、それがChic先生の言う1つ目のBandかもしれないし、そうではないかもしれない。
せめてもう少し精度の高い地図があれば良いのだけど・・・
(カナダは5万分の1しかない)

気温も上昇し、喉が渇いて仕方が無い。
もらった水も飲み干してしまったので、斜面の途中で水を作る。

木々の間を迷走しながら、ようやく2つ目のBandらしき場所に出た。
1〜1.5mくらいの段だが、斜度が急なのと雪の多さにどう登ったらよいのか思考が止まる。
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私がはじめ切り込み隊長で突撃したが、全く歯が立たなかった。
しもやんが雪を崩しながら足場を作ってくれたので、どうにか上がることができた。

2つ目のBandを越えると、Passまでは斜度も緩くなる。
ようやくPassらしき辺に着き、前を向くとAssiniboineが見えた!
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前の丘を越えれば、あと少し!

・・・しかし丘を越えたところで、再び丘が現れた。
それを越えればAssiniboine Lodgeが見えるのはわかってはいたけれど、足のマメも気力も時間的にも厳しくなっていた。
なので1つ手前の丘の麓であえなくビバークをすることに決定。※

夕飯はBackcountry pantryのシチューとOutback Ovenで作ったくるみパン。
このシチューは、このシリーズの中では美味しい方だった。

今日は頑張って整地したので、寝心地が良い。
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※1 馬が通るルートがあるので、あながちデタラメという訳でもない。
※2 国立公園内はキャンプ場以外にテントを張ることは禁止されている。今回は緊急措置。
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